一人暮らしの「おうちインターネット」必要?料金、契約は?

私たちの生活に今や欠かせない情報インフラのインターネット。手軽にネットにアクセスできるスマートフォンを持っているのに、自宅にインターネット回線を引く必要はあるのでしょうか。ここでは一人暮らしのインターネット利用についてご紹介します。

インターネットはスマホで十分ですか?

「スマートフォンでネットに接続できるから自宅にネットは不要」。これは本当でしょうか。答えは「半分本当」です。というのは、あなたがネットをどのくらい頻繁に利用するかによって変わってくるからです。

スマートフォンは契約プランによって毎月利用できるデータ通信量に上限が設定されていることがあります。例えば1ギガの契約プランの場合、その月の通信量が1ギガを超えると、規制がかかり通信速度が極端に遅くなるのです。月の後半になるとWebページが表示されにくくなったり、ファイルのダウンロードが遅くなったりすることがありませんか。それは契約のデータ通信量を超えてしまった可能性があります。

一方、自宅に引くインターネット回線(以下「自宅ネット」と呼びます)はデータ通信量に上限がありません。通信品質も比較的安定しています。スマートフォンのように場所によって通信が不安定になったり、途切れたりすることもありません。

スマートフォンで頻繁にネットに接続して速度制限に引っかかっている人は、家でのネット接続を自宅ネットに切り替えると通信量が節約でき、屋外でもスマホのネット接続が快適なります。

逆に、スマートフォンは通話とメール程度の利用でWebページや動画は見ないという方は自宅ネットの必要はないかもしれません。ただ、家のノートパソコン、据え置き型パソコンでもインターネットに接続したいと思われるなら、もちろん自宅ネットを契約する必要があります。

特典やキャッシュバックには注意も必要

自宅ネットの種類には「光回線」「ADSL回線」がありますが、ここでは通信速度が速く、主流の「光回線」で話を進めていきます。

自宅ネットの月額料金は、会社によってさまざまなキャンペーンやキャッシュバックなどが行われており、戸建てか集合住宅かによっても料金が変わってくるので、なかなか比較が難しいのが実情です。ざっくり言うと全国に回線網があるauやNTTdocomoなど大手の光回線は月額5,000円を少し上回る料金、地域限定の光回線(例えば九州ではBBIQ光)では月額5,000円を少し下回る料金だと言ってよいでしょう。

月額使用料を安くするには、スマートフォンのキャリア(auやdocomoなど通信サービスを提供している会社)と自宅ネットの会社を同じにすると割引があります。また、いろいろなキャンペーンやキャッシュバックなどの特典を利用しても安くなります。ただし、注意しないといけないのは特典を利用する条件として契約の「○年しばり」が設定されている場合があり、途中解約すると違約金が発生します。ネット電話、ネットテレビとの同時契約が条件になっている場合もあります。キャッシュバックの申請期間が契約の1年後などと遅いこともありますので、申請をうっかり忘れないように。

回線業者は毎月の利用料金の安さだけで決めるのではなく、そうした契約条件もよく調べて選びましょう。

物件のインターネット環境はどのタイプ?

自宅ネットを利用するためには、回線業者とプロバイダー業者の両方との契約が必要です。交通に例えると、「回線」は情報の道路、プロバイダーは情報を運ぶ「車」のようなもの。両方に加入する必要があります。ややこしそうですがご心配なく。今は回線業者とプロバイダー業者の契約がセットになっていることがほとんどです。

賃貸の集合住宅(アパート、マンションなど)の場合、インターネットへの対応状況はだいたい次の3タイプに分かれます。

①共用部分にまで光回線が来ているタイプ
自分の部屋に光回線を引き込む工事が必要です。工事料金は2年しばりなどの条件で無料または格安になる特典が付くことが多いです。

②各戸に光回線が来ているタイプ
部屋にあらかじめインターネットに接続できるLANコンセントが設置されています。提携している業者に申し込むとネットが使えます。利用料金も相場より安いことが多いです。

③賃貸料金にインターネットが含まれるタイプ
②と同じタイプですが、違うのは、賃貸料金がインターネット接続料込みになっていること。ネットを使わないからといって家賃の値引きはありません。

モバイルWi-Fiルーターという選択肢も

このコーナーでは詳しく説明しませんが、単身者には、無線でインターネットが使える機器「モバイルWi-Fiルーター」(ポケットWi-Fiルーターとも呼ばれます)を利用する手もあります。スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど複数の機器を同時に接続でき、持ち運びできるので屋外でも使えます。データ通信量に上限のないタイプもありますので、外でいろいろな機器を頻繁にネット接続したい人は検討されてはいかがでしょうか?

インターネット関連にはカタカナ用語が多いため、よく分からないままに契約してしまうこともありがちです。でもそこは我慢して、住宅物件を契約する前にインターネット環境がどうなっているのか、回線業者、プロバイダー業者との契約が必要な場合はどんな特典や条件が付くのか、そういったことをよく調べてからにしましょう。すでにネットをばりばりと利用している友人、会社のシステム部署の同僚に相談してみるのも良い手だと思いますよ。